学習塾に通うL子さん。うーん。そんなに簡単に成績なんてあがるもんじゃないよーと思います。「それでも、いってもL子は上がってるじゃん。上がってるって。」と学習塾の先生はなぐさめます。それでもL子さんは「いやー、もっといくと思ったなぁ。私は。私は、もっとできる子だと思ってたなぁ」と言いました。「いや、でも今回は頑張ったんだから。よしとしよう」と言いました。
学習塾でのL子さんの先生は演歌歌手のような顔をした38歳です。「無駄じゃない」が口ぐせです。今、L子さんをなぐさめるときも、いやー今回の勉強は「無駄じゃないよ、なっ!!無駄ではないっ!!」そんなふうに繰り返しました。うーん。そういわれれば、それもわかる気がする。今日は大好きなラーメン屋で大盛りを頼もう。L子さんは、そう思いました。試験が終わった後はいつも、学習塾に通うようになって知り合ってから仲の良い友達になった3人とカラオケに行きます。みんな同じ高校、同じ学習塾に通うお友達です。
学習塾に通い、今回の試験では一週間前からほとんど寝ないほど猛勉強をしました。そんなに頑張っている人いないだろう。だから、すんごい上位に入れるだろう。そう思ったけれど結果は散々でした。ちょっと泣きそうでした。目が痛い、耳がキーンとする。そんなになるくらいに頑張ったのですが…。L子さんの言葉を借りると「あきまへんでした」だそうです。
学習塾のL子さんの先生とは仲がよく、いろいろと熱心に指導してもらいました。先生も今回、L子さんがほんとうに寝ずに勉強をしたことを知っているので大きい声で「無駄じゃない!!」と叫んだのです。もう、やめてよと思いながらも、ちょっとだけうれしいL子さんなのでした。
学習塾に寄った後に、ラーメン屋に一人で入り、大盛りのツケ麺を食べました。一番気に入っている近所のラーメン屋です。さぁ、また今度頑張ればいいや、無駄じゃないと思ったL子さんなのでした。あー、先生の口グセがうつった。そう思って、ちょっと恥ずかしかったけれど、少しうれしかったのです。うん。無駄じゃない。無駄じゃない。そうつぶやいてみました。そうすると少しだけ元気になったL子さん。今度の試験はもっといい結果がでるといいなぁと思ったのでした。